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病気辞典

心筋梗塞

■原因

 
一般的に、冠動脈で動脈硬化が進み、冠動脈の血流がほとんど止まって通じなくまってしまい、酸欠と栄養不足から心筋の一部が壊死するほど悪化してしまうことが原因といわれています。

 

 

■主な症状

 
・胸が締め付けられる痛みや、胸の中央または左胸部に鉛のかたまりをのせたような重苦しい強い痛みが起こることがあります。
・焼けつくような激しい痛みで、肩や背中、首などにも痛みが放散する場合もあります。
・(狭心症とは異なり)30分以上長く続くのが特徴とされています。
・冷や汗や吐き気、呼吸困難を伴い意識を失うことがあります。
・安静または薬(ニトログリセリン)で発作が改善しない事がほとんどだといわれています。

 
 

■診断方法

 
・問診…症状を詳しく聞きます。
・心電図…心筋の電気的な活動の状態を見ます。
・心エコー…心臓の動きを確認します。
・血液検査…心筋の壊死の有無を確認します。
また、病状により詳細を確認するためにCT検査やカテーテル検査によって冠動脈を撮影したり、病状によっては心筋シンチグラフィ検査などを行うことでもあります。
 
※心筋シンチグラフィ…放射性同位元素を含む製剤を体内に投与し、放射線を検出するカメラで、その分布を撮影して画像化する検査

 

 

■治療方法など

 

一般的な治療法としてカテーテル治療とバイパス手術があります。
 
・カテーテル治療…良く行われるのはステント治療です。カテーテルを使用して、動脈硬化などで狭くなっている部位にステントと呼ばれる金属製の網状の筒を留置し血液の流れを改善します。
・バイバス…血液が流れにくくなった血管の代わりにバイパス(迂回路)となる血管を作る手術です。
 
一般的な生活改善としては、以下のようなポイントがあります。
・食生活の改善…塩分、脂肪分、糖質を控えめにして野菜や魚介類中心の生活を心掛けます。
・禁煙…HDL(善玉)コレステロール値の改善をします。
・運動…基礎代謝が良くなり、血液循環を促します。

 

 

■お勧め運動メニュー

 
しっかり呼吸しながら、ゆっくりしたペースでのジョギングや自転車漕ぎ、水中歩行などの有酸素運動が効果的だといわれています。
 
有酸素運動には、心臓に栄養を与える冠状動脈の血流を改善したり、サラサラと血液を流れやすくしたり、さらに心臓の収縮力を高めて拍出量を増やしたりする効果や心筋梗塞の原因となる高血圧、高脂血症、糖尿病などを改善・予防する効果があるといわれています。
 

しかし、運動は安静時に比べて心血管系に負担がかかり、危険性が増すこともあるので注意が必要です。

 
 
 
 
※本記事はこちらの資料を参考に作成しています。

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