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病気辞典

前立腺がん

■原因

 
発生には精巣や副腎から分泌されるアンドロゲン(男性ホルモン)が関与しており、加齢によるホルモンバランスの変化が影響しているものと考えられています。さらに、アンドロゲン(男性ホルモン)の刺激で膀胱がんが進行することがわかっています。
 
その他にも、肥満、食品(カルシウムの過剰摂取など)、喫煙などの関係について多くの研究が行われていますが、まだ明らかではありません。

 

 

■主な症状

 

【初期】
がん特有の症状はほとんどないとされています。
 
【進行期】
排尿困難、排尿時痛、血尿などの症状がみられることがあります。さらに進行すると癌が骨、肺、リンパ節への転移することもあります。骨に転移した場合には、骨痛が現れることもあります。

 
 

■診断方法

 
一般的な検査には、以下のようなものがあります。
①PSA検査前立腺
がんを早期発見するための最も有用な検査とされています。血液検査でPSA値を調べることによって前立腺がんの可能性を調べます。
②直腸診
医師が肛門から指を挿入して前立腺の状態を確認する検査です。前立腺の表面に凹凸があったり、左右非対称であったりした場合には前立腺がんを疑うのが一般的です。
③経直腸エコー
超音波を発する器具を肛門から挿入して、前立腺の大きさや形を調べる検査です。
④前立腺生検
自覚症状、PSA値、直腸診、経直腸エコーなどから前立腺がんの疑いがある場合、最終的な診断のために前立腺生検を行います。細い針で前立腺を刺して組織を採取します。
⑤CT検査
リンパ節転移の有無や肺転移の有無を確認するために行われます。
⑥MRI検査
癌が前立腺内のどこにあるのか、前立腺の外へ浸潤がないか、リンパ節へ転移がないかなどを調べます。
⑦骨シンチグラフィ検査
骨転移があるかどうかを調べます。

 

 

■治療方法など

 

一般的な治療法には、以下のようなものがあります。
①監視療法
前立腺生検で見つかったがんがおとなしく、治療を開始しなくても余命に影響がないと判断される場合に経過観察を行っていく方法です。
②手術療法
前立腺と精のうを摘出し、その後、膀胱と尿道をつなぐ前立腺全摘除術を行います。手術の際に前立腺の周囲のリンパ節も取り除くこともあります。(全身麻酔での開腹手術と、患部に小さな穴を数カ所開けて行う腹腔鏡手術があります。)
③放射線治療
高エネルギーのX線や電子線を照射してがん細胞を傷害し、癌を小さくする療法です。
④化学療法
薬を注射や点滴または内服することで、がん細胞を消滅させたり小さくしたりすることを目的として行います。一般的には、転移があるがんで、内分泌療法の効果がなくなったがんに対して行います。
⑤内分泌療法(ホルモン療法)
アンドロゲン(男性ホルモン)の分泌や働きを妨げる薬によって前立腺がんの勢いを抑える治療です。

 

 

■お勧め運動メニュー

 

 

 

 
 
 
 
※本記事はこちらの資料を参考に作成しています。

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