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病気辞典

尿路結石

■原因

 

結石ができる原因はまだよくわかっていませんが、尿路の通過障害と尿路感染症、代謝異常や副甲状腺ホルモン異常などや食の欧米化(カルシウム・肉類・シュウ酸・ビタミンC・ビタミンDなどの過剰摂取)が考えられています。
また、女性より男性に多いといわれています。

 

 

■主な症状

 
一般的に、以下のような症状があります。
①背中や脇腹の激しい痛み
結石が尿管につまって尿の流れが悪くなることで起こることがあります。
痛みは鎮痛剤で緩和すること場合もありますが、結石が排出するまでは再び激痛が起こることもあります。
 
②血尿
結石が尿路を通過するときに粘膜を傷つけ、血液が尿中に混ざることによって生じることがあります。
 
③発熱
結石によってつまった尿に感染が起こると高い発熱を起こす場合があります。
 
④残尿感、頻尿など
結石が膀胱のほうに下がってくると起こる場合があります。

 
 

■診断方法

 
一般的に、以下のような検査が行われています。
①尿検査
尿中の赤血球や白血球などの有無を調べます。
 
②血液検査
腎機能、尿酸値、カルシウム値、リン値やホルモン値を調べることがあります。
 
③腹部超音波検査
結石の有無を確認しますが、結石が見えない場合もあります。また、合併症(水腎症)の有無を確認することもできます。
 
④腹部レントゲン検査
結石の有無を確認しますが、結石が見えない場合もあります。
 
⑤腹部CT検査
結石の有無や尿管がどこで詰まっているかや、結石のサイズ、炎症の有無などがわかります。
 
⑥排泄性腎盂尿管撮影
静脈から造影剤を注射して、腎臓から尿への造影剤の排泄に合わせてレントゲンを撮影する検査です。結石の有無や大きさ、場所を調べるために行うことがあります。
 
⑦結石分析
排出した結石の成分を分析して、今後の治療や再発予防に役立てます。

 

 

■治療方法など

 
【保存療法】
小さな尿路結石(10mm以下)では、自然に尿道から結石が排出するのを待つ場合があります。水分を多量にとることで結石の下降を促すのが一般的です。
 
【外科的治療法】
①体外衝撃波結石破砕術
X線や超音波を尿路結石に標準をあわせ、体の外から衝撃波を結石に向けて当てて、尿路の中で結石を細かく砕く治療です。砕かれた小結石片は、尿とともに徐々に自然排出されるとされています。
 
②経尿道的尿管結石砕石術
尿道から尿管鏡を尿管内に挿入し、結石を破砕・摘出を行う手術です。結石の破砕は、超音波やレーザーなどで行います。一般的には、破砕した結石片も鉗子などで取り出します。
 
③経皮的腎砕石術
背中から1cm程度の通路を作り、内視鏡を挿入し腎臓内の結石を破砕して摘出する手術です。腎臓内の大きな結石の治療も行うことができるといわれています。結石の破砕は超音波やレーザーなどで行い、破砕した結石片も鉗子などで取り出します。
 
【生活の改善ポイント】
①水分補給
尿中のミネラルの濃度を低くし結晶化を避けるために、一日あたり食事以外に2000mlの飲水が理想的だといわれています。
 
②食事
基本的に尿路結石の予防には、十分なカルシウム摂取が必要だといわれています。 シュウ酸を多く含む食品(ほうれん草、紅茶、チョコレート、タケノコ、大根)とカルシウムを同時にとると、腸からのシュウ酸の吸収が抑制されて、シュウ酸カルシウム結石を抑制します。
野菜、穀物、海草やサバ、サンマ、イワシなどの青魚は尿路結石を抑制するといわれています。また、塩分の取り過ぎも結石生成を促進するとされています。

 

 

■お勧め運動メニュー

 

 

 

 
 
 
 
※本記事はこちらの資料を参考に作成しています。

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