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病気辞典

尿路感染症

■原因

 

尿路感染症が発症しやすくなる要因として、脱水や飲水不足などによる排尿量低下や、尿道カテーテル留置時などが挙げられます。
 
感染部位によって膀胱炎、腎盂腎炎に分けられます。
 
【膀胱炎】
長時間トイレをがまんして排尿をしなかったり、睡眠不足や過労、免疫力の低下、ストレスなどが原因で起こると考えられています。
尿道から大腸菌をはじめとする細菌が入り込んで、膀胱に炎症を起こすことが直接的な原因だといわれています。
また、女性は男性に比べて尿道が短く菌が膀胱まで入りやすいため女性に多く、一度なると再発することも多いといわれています。
 
【腎盂腎炎】
主に、大腸からの細菌が尿道口から侵入し、膀胱から腎盂にまで上行して炎症を引き起こすとされています。

 

 

■主な症状

 
【膀胱炎】
尿をするときに尿道や膀胱に痛みを感じる排尿痛、尿をした後も尿が膀胱に残っている感じがする残尿感、頻尿、尿が濁るなどの症状が起こる場合があります。発熱することは少ないといわれています。
また、炎症が非常に強い場合には、血尿を伴うこともあります。
 
【腎盂腎炎】
背中の痛み、38℃以上の発熱、悪寒、吐き気や嘔吐などが起こることがあります。炎症が強いと、血尿を伴う場合があります。
また、高齢者の場合、再発を繰り返し慢性化することがあります。
はっきりとした自覚症状がないまま長時間経過してしまい、腎機能が低下することもあります。
さらに、急性腎盂腎炎は敗血症の原因にもなるため、注意が必要とだといわれています。

 
 

■診断方法

 
一般的に、以下のような検査が行われています。
①尿検査
尿中に白血球と細菌が多数みられるかどうかを確認します。
 
②血液検査
炎症反応を示すCRPや赤血球の数値を調べます。
 
③腹部超音波検査・腹部CT検査
腎盂の炎症の有無や、尿管に結石がないか等を調べます。
 
④尿の細菌培養検査
原因菌の種類、およびその細菌にどんな薬剤が有効かを調べます。

 

 

■治療方法など

 
一般的に、以下のような治療が行われています。
【膀胱炎】
安静と水分補給と併せて抗菌薬の内服を3~7日行うのが一般的です。
症状が軽い場合は、水分を多く取り尿量を増やすことで自然に治ることこともあります。
 
【腎盂腎炎】
軽症の場合は、抗菌薬の内服を1~2週間行うのが一般的です。
高熱など重症の場合には、脱水症状が起きることがあるので、入院して点滴の抗菌薬と輸液で治療を行うこともあります。

 

 

■お勧め運動メニュー

 

 

 

 
 
 
 
※本記事はこちらの資料を参考に作成しています。

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